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緑「なあ、横山くんー」
黒「んー?」
緑「恋したいなあ」
黒「せやなあ」
とある喫茶店で男二人が向かい合って座って臭い恋バナ。この喫茶店は俺らの為にあるようなもの、だって客は俺らだけ。いつでも俺らだけ。
黒「可愛い子おらんかな…」
二人してブラックコーヒーに砂糖だけを入れてぼーっとしながらくるくるかき混ぜてたら、いきなり横山くんが呟いた。二人してブラックコーヒーから外へと目をやった直後、
黒緑「うおっ!」
大きな青い稲妻が落ちた、曇り空から。
黒「え、なんなん、なんなん」
緑「誰かに落ちた…!」
稲妻が落ちたせいか煙が出ていて、目を凝らして外を見れば稲妻が落ちたとこに誰かが片膝を地面について身体を丸めているように見えたから慌てて喫茶店から飛び出す。
黒「嘘やん!」
俺の焦りに横山くんも焦り出して二人して喫茶店から出る。
俺は恐る恐る地面に片膝をついたままのその人の肩をポンと優しく叩くと、
黒緑「え」
その人はぐらりと横に傾き倒れた。
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