異世界―スピカ―

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「だから、魔法なんておとぎ話なの。」 わたし― 有珠川美鈴(16)は、オカルト大嫌い。 見たものしか信じない。 そんな性格もあってかよく人には「硬い」と言われる。気にしてないけど。 「ある!魔法はあるわ!」 反対にわたしと違い、不思議大好きオカルト大好きなこの子は白鷺明日香(16)多少ボケている。 「魔法なんて伝承に過ぎないのっ。どうせ昔の人が盛ったのよ。」 そう言い残してわたしは教室を後にし、屋上へ迎うことにした。 「全く。明日香も少しは現実を見なさいよ。」 魔法を信じていたのは、わたしが9歳の頃まで。 図書館に置いてあった文献を頼りに呪文を唱え、試してみたところ。 何も起きなくて、魔法が無いことを知った。 確か…呪文は…… 「アミュレット・スピカ」 一人でにぼそり。と呟く。そして首を傾げる。 「あれ?こういうのだっk「はじめましてっ」 ………………あ?
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