出会い

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「あっごめんなさい」 私は慌てて制服を直して謝った 「新入生だよね?」 黒髪の男の人は優しく聞いてきた 「あっはい」 「もうすぐ入学式だから早く行った方がいいよ。友達も待ってるみたいだし」 黒髪の男の人はそう言い残し足早に体育館に入って行った 「はるー大丈夫だった?」 「…うん。私たちも急ごう」 入学式が始まっても私は黒髪の男の人の事で頭がいっぱいだった 入学式が終わり教室に向かった 「ねぇ紗季さっきの人って何年生かな?」 紗季はニヤけながら耳元に「一目惚れでもした?笑」と言ってきた 私は顔が赤くなっていくのが自分でも分かった 「ちっ違うし」 紗季はまたなにか企んだ顔で私の目の前に座った 「ぢゃあさその人探しに行こ」 紗季は返事も聞かずに私の手を引っ張った
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