2.森の中

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「きれいに食べれたぁ。あれ?先生遅いね」 「愛美さん、黒板見てごらん?」 さん付けなんて珍しい…。 はて?……と思いながら、視線を黒板に送る。 そこには衝撃的な二文字が刻まれていた。 あの時、美稀が告げていた言葉を聞き流していなかったら。 今朝、担任の忠告を真面目に聞いていたら。 私はメロンパンを喉につまらせていなかっただろう。 黒板には大きく書かれた"自習"の二文字。 それを見て硬直する私。 私を見て爆笑する美稀。 そしてやけに騒がしい教室。 私は、全身から一日分の集中力が抜けていくのが分かった。 先生、ごめんなさい。 やる気が失せてしまった生徒は、向かわなければならぬ場所が存在します。
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