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確かに外の世界は危険な事ばかりで危ないだろう…けれど、それを乗り越えてでも父上に会わなければならない。 有頂天になってしまった母上を止める自信もないのも理由だが…
父上は、ここを去る間際に私へとある物を残していった。
今の私にはまだまだ大きすぎる、この家の家紋の彫られた指輪。
父上が何を考えていらっしゃるのかは分からない。しかし、それは決して良い事ではない事は確かだ、と感じるのだ。
早く父上と拝謁し、この指輪を返さなければならないのだと――― 本能が告げのだ。
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