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この依頼が届いたのは昨日の事である。
カラードに登録をして早３日。
カラード所属リンクスの登録認証を知らせるメールと共にだ。
カラード社員用のホテルのラウンジで、セレンが苦虫をかみつぶしたような顔をしていたのは少し印象的だった。
“試金石だと？ バカバカしい……目標はたかだかMTとノーマルが数十機だろう。この程度でこちらの実力を推し量るつもりとはな。速攻で片付けるぞ。奴らの鼻を明かしてやれ”
とは言ったものの、ストレイドにとってネクスト機は初めてである。
ノーマルの延長線上の機構であるため、基本操作は一通りこなせる。
しかし、ネクスト機特有の瞬間推力（クイックブースト）やAA（アサルトアーマー）、AMSを利用した戦闘にも不安が残る。
“当分の間はレイヴンの動きでもノーマルには負けんよ”
セレンに相談するとそう言われた。
「そろそろ作戦空域だ。準備しろ、ストレイド」
「了解」
AMS接続……クリア。
システムオールグリーン。
ストレイドの眼前には、輸送機のハッチが見えている。
AMSとリンクしたリンクスは、機体の動作を電気信号を通じて脳に反映させる。
今見えているのはストレイド・ニージュの複眼が見ているものである。
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