ラインアーク襲撃

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『ハッチ解放、ミッション開始』 鉄の扉が重々しく開く。 扉の隙間から光があふれ、ストレイドの視界は真っ白になった。 機体を支えていたアームが外れ、機体は自由落下を始める。 霞み掛かった青空の下、流通の要衝、海上都市ラインアークはそこに存在した。 『ラインアーク守備部隊をすべて排除する』 「距離にして10Kmほどか……OBを使って一気に接近する」 コア部分に装着されている大型ブースターの出力を全開にする。 コジマ粒子を使った推進力はノーマルのそれとは異なり、通常推力400Km前後を時速2000Km台にまで瞬時に加速させる。 それと同時に強烈な重力がストレイドの体を押さえ付ける。 10Kmの距離はわすが18秒で距離を縮めた。 『企業のネクストだと?』 『畜生、こんなときに限って』 OBが勝手にダウンする。 計器を見れば、ジェネレータ内のコジマ粒子が底をついた、つまりは燃料切れである。 『何を無様な事をやっている』 「いや……こんな……負荷が……」 肺を握り潰されたような感覚を覚えたストレイドは、息も絶え絶えで答えた。 『今はミッションの途中だ、敵は待ってはくれんぞ』 乱れた呼吸を整えるようにストレイドは深呼吸を繰り返した。 メインブースター良好、コジマ粒子再充填完了、PA再展開。
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