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「だがまあ、安心しろ。今回のミッションは、オーメルグループのリンクスと共同で行うように指示が来ている」
「共同?」
「ああ、奴さんにとっても失敗出来ない任務なんだろうさ」
共同任務。
それは2機以上のネクスト戦力を持って作戦に当たることだ。
ネクストを複数投入するという事は、失敗出来ない場合か、対ネクスト戦においてのみである。
企業が所有するネクスト機にも限度があるため、容易に戦力を分断する事は、他企業からの侵攻を受ける事に等しい。
ネクストの相手を出来るのは、ネクストだけだからだ。
「それで、誰と共同をするつもりなんだ?」
「独立傭兵のカニス、ローゼンタールの野心家ダリオ・エンピオ、そしてオーメルの最高戦力にしてカラードランク1、オッツダルヴァ。この3人から選ぶ事になるが……正直一択しかないな」
「同じ独立傭兵のカニスか?」
「まさか、奴は口先だけの男だ。信用出来ん。それにダリオも論外だ」
セレンは吐き捨てるように言い放つ。
「奴の野心家というのは本当だ。共同など、奴にとって相方はただの弾避けでしかない。そんな相手を僚機に選ぶなんて……」
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