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暫く、沈黙が続いた。
「まあ、オッツダルヴァが僚機なら安心出来るだろう。お前も自由にやれ」
そして何事もなくセレンは会話を続けた。
だが、ストレイドは笑いを堪えるのに必死だった。
だが、セレンにこういう心配をかけられるのも悪くない。
「作戦の日時は?」
「今日の夜中に発つ。輸送機に乗って、6時間後に作戦空域に到着する予定だ」
「了解」
短く答えると、ストレイドは席を立つ。
これから向かう先はシュミレータールーム。
ネクストの操作技術を学ぶためだけでなく、ランクマッチでの実機でもある。
ランクマッチとは、お互いのカラードランクを賭けたリンクス同士の試合である。
この勝敗で自らのランクが決まっていく。
つまり、仮装空間だとしても実機同様の動きが出来るほど完成度の高いシュミレーターだということだ。
仮にもランク1との共同である。
下手な所を見せたくないという思いは、当然ストレイドにもあった。
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