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序章
-そう遠くない未来-
政府の統治能力の欠如に端を発する、度重なるテロ行為や暴動。
それらを、高度に機械化した軍事力により制圧、対応することで国家という枠組みの体裁を保っている時代。
いつしか統治能力と軍事力は同義語となり、その構造の主体である、複数の企業からなる軍事複合体は、加速する世界の破綻により、ついには経済システムが存亡の危機に陥るに至り、新たな統治体制の確立を目指し、存在価値の希薄となった政府に、宣戦を布告した。
後に国家解体戦争と呼ばれるこの戦争は、圧倒的軍事力を誇る企業側の勝利で幕を閉じ、新たな支配者による統治が開始された。
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