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「光、気の合う友達ができて良かったな」
「友達じゃなくて、絡んでくるだけなんだが?」
絡んでくるだけというのは重要だぜ
仲良くなりたいと一瞬思ったが、開口一番に何受けとか聞かれたら嫌になるわ
第一、僕は女だ
BLイベントを起こそうとしても、BLにはならないぞ
「何言ってるんや、友達やろ?えっ、わい友達じゃないんか!?」
百瀬は今にも泣き出しそうな顔をして見つめてくる
身長は僕のが高いから、自然と上目遣いに‥‥
そーいう顔はタチにしろ
鬼畜キャラとかにしろ
何か胸が痛むから、僕にはするな
さりげなく目を逸らすと、肩をがっちり掴まれた
そして、ガクガクと揺らされる
「まさか、わいが馴れ馴れしいから嫌いなんか!?煩いから友達になりたくないんか!?」
「ちょ、まっ、やめっ‥」
この野郎、脳内シェイクして吐かせる気か!?
さすがに気分が悪くなってきた
「百瀬、光が吐きそうだから止めてあげなさい」
いつまでも揺らし続ける百瀬を見て、さすがに止めた方が良いと思ったのか、王子が助けに入ってくれた
王子じゃなくて、オカンに見えたのは気のせい?
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