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昨日― 「今日は転校生を紹介します」 眼鏡が取り柄の眼鏡人間な担任(名前不明)     転校生?   そんな話聞いてないけど。 まぁ、いいかー     「えっと…鈴木入って来い」     担任がそう指示すると、1人の生徒が入ってくる         んー…。     「うわー、めっちゃ可愛い!!」   「可愛いじゃなくて綺麗なんだよ」   「抱きてぇーっ」   「彼氏とか居るのかな!?」     変な声がする中彼は普通の様に自己紹介をする       「鈴木凛一です。よろしくお願いします」       うわー…礼儀正しいねぇ       「鈴木は…、山田の後ろな?」   「あ、はい。 で、山田君ってどれですか?」      そこ、誰ですかじゃないの??     まぁ、いいかー   ふぅん、俺の後ろね        「このクラスで一番平凡な生徒だよ ほら、窓側の席で一人だけ浮いてるでしょ?」     「あ!はぃはい、あれですね、 分かりました」     先生…ある意味酷い   確かに、このクラスで平凡は俺しかいないけど   「クラスで一番」とか付けなくていいじゃねーかっ馬鹿       先生なんてハゲちまえ            一人頭の中で泣き叫んでいると鈴木君が俺を見下ろしてきた       「えっと…山田君だよね? 宜しく。」   「あー。よろしく」   「下の名前何て言うの?」     「小太郎…」    しかも名前まで平凡     両親は最初「山田太郎」にしようって話してたらしいんだけど、平凡すぎるから「小」を入れたんだって       「小太郎…か。 宜しく、太郎」       太郎じゃねええええっ           早く帰りてぇ          
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