ー朝長の決意ー

4/4
前へ
/16ページ
次へ
 目を開けると真っ暗だった。夜の闇なのか、失明したのかは判らない。  私は、東郷の死体に近づき、彼のポケットから手探りで携帯を取り出した。 「もしもし」 懐かしい女の声がした。 「もしもし・・・・・・先生?」 「東郷は死んだよ。私も死ぬだろう。だが私の勝ちだ」 「あなた・・・・・・!・・・・・・そう。じゃあ保険金は全て私が貰えるのね。私の勝ちよ」 私は再びけいれんをおこした。意識が遠退いて、真の闇が訪れた。image=419111875.jpg
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

25人が本棚に入れています
本棚に追加