起動せんし蛇菜

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さて、現実逃避もお終いだ。イスに座り再び現れた机の上に広がる忌まわしき魔道書「数学」をどう攻略するべきか?真面目に解いたら何年かかるか解らない代物だ。正攻法なんて頭に浮かばない。ならばいつもの手段をするしかないね。 それはマヤに見せて貰うこと。それで問題は無事解決だ。そうなると話ははやい。マヤに連絡をしてみよう。 携帯電話のコール音だけが耳に響く。マヤは電話に出てくれないからだ。そう言えば今日は忙しい雰囲気をムラムラと出していたな。ならば電話に出ないことも当たり前かもしれない。よし、ならば宿題は後回しだ。今急いでも何も進まないからね。 そんな俺にブーメランの如く電話が帰ってきた。携帯電話を耳に当て、マヤに俺が求める事を伝える為に口を開く。 だが、先にマヤが言葉を放った。
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