視線

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「なぁ…。 お前、最近おかしくねー?」 智也と久しぶりに居酒屋に入ったら、開口一番にそんなことを言われた。 「…………ゃ。 別におかしくねーだろ。 いつも俺、こんな感じだろ?」 「いや、おかしいよ。 確かに変わってねーけどさ、そういうんじゃなくて…。 お前、最近ずっと女いねーだろ?」 あからさまな発言に、思わず苦笑した。 「んだよ、まるで女を取っ替えひっかえしてるみたいに」 「いや、違うくて。 お前、ずっと合コンにも来ねーから…。 前の女でも引きずってんの?」 まぁ、そう思われても不思議はない。 別に女なら誰でも良くて、取っ替えひっかえしてるわけではないけど、 付き合ってた彼女と別れたら、新たな出会いを求めて合コンには行っていた。 まぁ、そう簡単には恋に落ちることはないけれど。 俺に話しかけてくる女は、ほとんどが智也狙いだ。 「そんなんじゃねーよ。 第一、前の女って何ヶ月前の話だよ」 俺は呆れて苦笑した。 「じゃあどうしたんだよ? 何か困ってんなら話せよ?」 智也は昔から心配性だ。 「違うんだ。 大丈夫。 そんなんじゃなくて…」 俺は気になる視線のことを話した。
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