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それは一通の手紙から始まった。ここはロムルスレムスの合成屋だ。
合成屋店主が遅めの起床をして毎朝の日課の郵便ポストの確認作業が今回の始まりだった。
「これは…なんじゃ…!」
店主がこの手紙の封を切り手紙を広げた時に目に入った内容はこうだ。
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近日中に貴殿の合成屋を爆破しに参上する。覚悟されたし。
━聖なる絶対王者━
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「むぅ…!」
合成屋の店主は苦虫を噛み潰した表情でうねり声を上げた。
合成とは様々な素材を組み合わせて全く別の物を作る特別な技術でそれを行う施設が合成屋というわけだ。
「これは捨てておけん!何とかせねばならんのぉ?」
合成屋店主は早速ロムルスレムスの酒場に行き、酒場にある掲示板に用心棒募集の張り紙を掲載した。そしてその日の夕方には募集広告を見た3人が集まった。
ロムルスレムスは大きな町で様々な人々が集まる活気のある町だった。当然用心棒稼業を生業としている者も多く、腕の良い者を見付けるのも容易な事だった。
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