僕は君に心を。

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そんなこと、アイツが私に黙って結婚を決めたときからわかってはいたんだ。 私と慎は小学校2年生のときから同じクラスという、それはそれは長い長い腐れ縁だ。 しかも実家も同じ町内で、話しも合うっていうんだから私たちが仲良くなるのは至極当たり前のことだったと思う。 高校も大学も、まさかの就職先までも同じところを選択し、異性でありながら親友の位置にいた私は、もちろんアイツの結婚披露宴の友人代表の挨拶なんかも任され、しかも二次会の幹事までしょーがなくやってやった。 だけどさ、私が慎と一緒にいたのは、親友だからじゃないんだよね。
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