僕は君に心を。

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「なんで私が。自分で決めればいいじゃん」 「いや、それはそうなんだけどさぁ。なんてーかピンとこないっつーか。アイツも、由佳ちゃんに決めてもらおうよ、とか言うしさぁ。由佳ならバシッとかっけぇ名前決めてくれそうじゃん?」 「いや、なんで。会ったこともないのよ?私、あんたの息子に」 「それはおまえが会いにこないからでしょー?ま、時間ないならしょーがないけど。とにかく、由佳に決めてほしいんだよ。俺、子供が無事生まれたのも一重に由佳が俺とかアイツのこと見守ってくれたからだと思うのね?」   「いや、私はなんも、」 「んーん!由佳のおかげなの!だからあの子は俺とアイツと由佳の子と言っても過言ではないわけね」 「いやいやいやいや」 「俺は種を、アイツは腹を、由佳は名前を!ねぇ、よくない?」 「よくない?って、言われてもさぁ…」 なんて下品なやつ。デリカシーというものを考えろよ。私は意外とデリケートなのよ?あんた、子供にそんなお下劣なこと言ったら殴り殺してやるから。
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