22人が本棚に入れています
本棚に追加
子供っぽい、子供らしい声。
少年の不安など全く知らずにバスタオル一枚の幼女は気持ちよさそうに夢の中。
人間、怒りで周りが見えなくなる時がある。現在の千鳥奏翼もその一人。
幼女の大事な所を必死に隠すバスタオルの狭間に行っている目はロリコン犯罪者そのものだった。
「そうだ……お前が現れてから調子がおかしいんだ、おまえは何なんだ、お前は誰なんだよ……責任、とって貰おうか……その可愛らしい全貌を見せて貰えば俺の能力もエクスタシーになるかもなぁ!?」
責任転嫁。
支離滅裂。
最低駄目男街道まっしぐら、不幸のどん底へ真っ逆さま。言い訳を脳内で繰り返して今幼女の禁忌に手を出そうとしていた男がいた。
その名は、千鳥奏翼。
平べったい胸に容赦なく千鳥の嫌な汗だらけの右手が彼女のバスタオルの箸に触れる。
温もりだけで今日の飯がいらない、というぐらいに気持ちよかった。
「さて、体で支払っ――」
「ねぇ」
ビクゥ!? と硬直した。
さっきまで気持ちよい夢の中にいた筈の少女の意識がこっちへ瞬間移動していた。
全身の神経が凍りついたような気がした。
幼女の怒りの篭った涙目がこっち見てる!
「何してるの……」
丁度、バスタオルをひらりとろうとしている目の前の犯罪者(ロリコン)の手を掴む。当然の反応。自分の体を死守。
「やめて、恥ずかしいよ」
最初のコメントを投稿しよう!