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未来予知の定義。
人によって見ることの出来る時間の尺の個人差がある。1日先の未来しか見えない、という人もいれば3ヵ月先の未来を見る事が出来る人もいる。
そこで見える未来というのは一本道ではなく、何十という道の先が見えている様な感じで、人はその中から自分に最も利益なる道を見つけ出し行動する。
なお、未来予知するにも体力を消費する。ずっと未来を見たまま、いつも全ての選択肢を見るという訳にも行かないのでやろうと思った行動の“確認”に使うことが多い。
人生における重要な分岐点だったり非常時にかなり多くの選択肢を見る事が多い。
なお、ここで立つ選択肢というのは見えた未来の中で行動していても出現する事はよくあり、例えばAさんがBさんの家に行くとして直接行けば何の問題も無くたどり着けるという未来予知の中で動いていたAさんは途中で落し物だろうか、財布を見つけたとする。ここで財布を拾っただけで、別の選択肢に移行してしまうという事もある。
この場合Aさんはネコババ泥棒に間違われてBさんの家に行くはずが冷たい檻の中に行ってしまったという未来予知とは違う結果が生まれた。
そして未来予知して知った他人の行動の結果を他人に伝えると自他の行動の結果が変わってしまう。
西暦2508年、11月25日。
世界と文明と社会が一度滅び、人が未来予知出来るようになってからちょうど300年の月日が流れていた。
日本という“王国”は、未だ健在である。
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