ローゼンファングの絹

白いドレス

それをやはり真ん丸にした瞳で見てからパチパチと瞬くと、その人は突然いなくなっていました。

びっくりして中に入ると、滑らかな布が頭を滑っていく感覚がありました。
振り返りましたがそこにはやはり誰もいませんし足下に布などありません。
けれど部屋は綺麗に片付いていました。

アルベルトはちょこんと首を傾げてから布が滑った頭を触りました。
もう一回足下を見ましたが何もありません。
今度は反対側にちょこんと首を傾げました。

でも、アルベルトには分からなかったのでメイド長さんの下に走りました。