ソフィア

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今から百年と前。 まだローゼンファング家の名が世に知られて間もない頃。 ソフィア・ローゼンファングはいました。 金色の髪に蒼い瞳。目許の周りにソバカスのある、活発な明るい娘で家事全般が得意で好きでした。 メイドがいても一緒に家事をしてしまう、少しお転婆な子でもありました。 決して美人であったとは言えませんでしたが家族やメイド、使用人たちから愛される娘でした。 けれど、ある時。 幼い弟が遊んでいると階段の手摺りが壊れてしまい、ソフィアは弟を庇って頭を打って亡くなってしまいました。
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