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それ以来、アルベルトはシルキーを追い掛けるようになりました。
扉や角からシルキーのドレスの裾がひらひらとちょっとだけ見えるのです。
まるでひよこのような姿に誰もが微笑ましく思います。
シルキーもそれを楽しんでいるように思えました。
シルキーであるソフィアは姉でしたので、新しい弟ができたように思ったのでしょう。
アルベルトは一人っ子で本当の姉ができたのように慕いました。
見えない姉ではありました。
人ではない姉ではありました。
それでもアルベルトにとってはとても大切な姉でした。
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