白いドレス

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アルベルトは百年を越える旧い家の子どもでした。 お屋敷は古いけれどとっても大きく、元気いっぱいなアルベルトが走り回れるほどです。 ある時、たくさんあるお部屋を冒険するような気分でアルベルトは一部屋ずつ開けて見ていました。 自分の部屋の近くまできて、さぁ、開けようとすると真後ろで衣擦れの音がしました。 振り返ってみましたが、そこには誰もいません。 首を傾げて周りを見ると、開けっ放しになっているアルベルトの部屋に何か真っ白なひらひらしたものが入っていくのがちょっとだけ見えました。
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