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アルベルトは蒼い瞳を真ん丸にしてその後ろ姿を見ました。
ドレスから伸びる手は白く、横顔を見ると目許はドレスと同じ布が貼りついていて両端は風もないのにゆらゆらと揺れています。
じぃっと見ているうちに片付けを終えたその人がふっとアルベルトを見てきました。
悪戯をしていないのにドキッと身体を跳ねさせます。
白い肌をしたその人はアルベルトを見つめてきます。
すると、いたずらっ子のように薄桃の唇に笑みを浮かべて長い指先をちょん、とそこに宛てました。
まるで、秘密だよ?と言うように。
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