都市伝説「オチャカナ」

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一匹は雪のように白く、もう一匹は墨のように黒い犬で、 犬達の名前は外見そのままシロとクロといいました。 祖父自慢の賢い犬達で、私ともすぐ仲が良くなったことを覚えています。 雪の無い季節にはわたしを連れ立って行くこともありました。 狩りへついて行くことに対して、両親は余り良い顔をしていなかったようですが、 わたしにとっては楽しみのひとつでした。 体力的に無理をした覚えも無いので、わたしがいるときはそれほど奥深くまで行かないようにしていたのだと思います。 誤射を避けるためでしょう、散弾は使わず、山に入る時には常に 自分の傍にいるようわたしに厳しく言い聞かせていました。 傍にいないときには決して発砲しなかったとも記憶しています。
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