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そうこうしているうちに夕闇が迫って来たため、
近くにあるという祖父の知り合いの狩猟小屋へと向かうことになりました。
そこは狩猟で泊り込む為に用意したもので、基本的に最低限の炊事と寝泊りをするだけの簡素な作りの小屋でした。
「美味いぞ?」
祖父からは焼き魚を食べるよう何度か薦められましたが、
あの生き物が触れていたかと思うとどうにも気味が悪かったので、
私は魚に手を付けませんでした。
それほど数があったわけでもないので、
魚は祖父と犬とでペロリと平らげてしまいました。
その晩のことです。
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