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「ここからは、ツーマンセルで行動する、俺とジェイク、ダリスとヤン、クリスとマーナだ」
レイクがそう言い終わると5人はお互いの顔を見て頷き合う。
「俺とジェイクはこの向かいのビル影まで走る、ダリスとヤンはこの状態で待機、クリスとマーナはそこのビルの屋上に陣取り狙撃ポイント確保、マーナは常にGHQとの回線をオープンにしセーフティーロックの解除申請を続けるんだ。以上!!」
レイクの一通りの説明が終わると4人は各自の持ち場に走り出す。
レイクとジェイクは反対側のビルの影まで大きな通りを走り抜ける。
その時、レイクは傍目にこちらに向かって来る集団とそこから発っせられる銃声を確認した。
「おいおい、レイク!!奴ら民間人じゃねぇのかよ?奴らガトリングを好き勝手に撃ってたぞ!!」
「わかっている。見えていた、少しは落ち着け」
レイクはジェイクの肩に手を載せポンポンと軽く叩く。
「ダリス、そちらから前方の、集団は確認できるか?」
"こちらダリス、ネガティブ。横転したバスが邪魔で正確な数はわからない"
"こちらヤン、馬鹿みたいに弾を撃っている音は聞こえるけどな"
インカムから聞こえてくるヤンの声は冗談を言うような何か楽しげな声であった。
「チッ……戦闘狂(バトルマニア)め」
隣りのジェイクが悪態付く。
"こちらクリス、狙撃ポイントの確保に成功、以降の指示を仰ぎたい"
「OK、クリス。そこから何人見える?」
"ざっと30人ぐらいよ?普通にやり合うと痛い目にあうわよ?それと、もう一つ悪い知らせがあるんだけど?"
「ぜひ聞かせて貰おう」
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