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そして、降下してきたサーランスはゆっくりと右手腕部に装備されたサーランス用の120㍉マシンガンを高らかに空に向ける。
先程まで騒然としていたその場も、サーランス一機により静まり返っている。
そこに追い撃ちをかけるようにサーランスが120㍉マシンガンを空に向けて威嚇射撃を行う。
特大の空薬莢が地面にばらまかれていく、空薬莢が落ちる度に地震の様に地面が揺れる。
"おい!!レイク!!あれはまずいんじゃないか!?"
通信機のインカムからは慌てたクリスの声が聞こえてくる。
「あぁ―…これはまずい」
レイクは唾をゴクリと飲みセーフティーが解除されたアサルトライフルを握りしめ、状況を見守る。
「おい!!どう言う事だよクリス?やばいってなにがヤバいんだよ!?」
"はぁ~~。少しは落ち着きなジェイク、座学で習ったことを思い返してみなさい?素人さん"
クリスが錯乱状態に陥っていたジェイクにそう言うと、馬鹿にされ、幾分か落ち着きを取り戻した、ジェイクは舌打ちをし拗ねたようにソッポを向く。
"あ、あのですね―…"
口火をきったのは、マーナであった。
"人と言う生き物は、自分の攻撃性より遥かに強い攻撃性にあてられると自分の攻撃性行為を一時的に止めてしまう"
「さらに、それ以上の攻撃性をあてられると、人間は命の危機を察知し、無謀な攻撃性行為にでる」
「だから、何が言いたいんだ!?」
ジェイクはレイクに苛立ちながら聞き返す。
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