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「奴らが、下手を踏むと、反撃にでるとゆう事だ!!」
怒鳴る様に、ジェイクに言ったのには意味がある。
まずはジェイクを落ち着かせる事、この状況で命を張っているのは、レイク達も同じである。
一人でも、間違った行動にでられると、レイク達自身が危なくなる。
更に、血の昇りきり、アドレナリンが異常に発散された状態の自分の頭の中も整理したかったからである。
アサルトライフルのグリップをにぎりしめ、壁にへばり付きながら、腰を屈め刻々と変わり行く状態を逃さない様に食い入る様に見る。
その時、同じ様にビルの屋上からスコープ越しにこの状況を見ているクリスから無線が入る。
"レイク!!あいつら、RPGを持ってる奴らが、サーランスに!!パイロットの奴気づいて無いよ!!"
「なに!!」
レイクは周囲を見渡す。
"11時の方向!!屋上の看板の影!!"
正確な情報補正がインカムから聞こえる。
レイクの視線が定まると、そこには、看板の影からサーランスを狙い撃とうとする二人の存在があった。
「クリス!!狙撃は出来ないのか!?」
"ダメだね、サーランスが射線上にいて狙撃できない……邪魔な図体だね"
「チッ……マーナ!!あのサーランスへ暗号通信は?」
今日何度目になるかわからない舌打ちをしながらも次の指示をだす。
"ダメです、通常通信、暗号通信共に拒否されてます!!"
「クソッ!?なぜだ!!」
"これは私の意見ですが、IFFではCAOの表示がなされているところを見ると、特務か、PMCの部隊であると考えられます"
「GHQに問い合わせて、検索をかけさせろ!!」
"は、はい!!"
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