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「ダリス!!ヤン!!」
インカムに向かって叫ぶように言う。
"ダメだ軍曹!!こちらもサーランスが斜線上にいてターゲット自体見えない"
「クッ……」
ターゲットの距離は、約350㍍、事実上動けるのは、レイクだけである。そんな中レイクはある決心をする。
「(やれる、やれる……)俺はやれる!!」
レイクは、道路にゴロリと転がり、グリップを地面に固定する。
ターゲットは、RPGを発射させる。
サーランスの肩部に向かって、ロケット弾が打たれ、サーランスはやっと気付いたのか回避しようとするが間に合わない。
しかし、そのロケット弾はサーランスに当たる前に、爆発した。
レイクの、インカムからはクリスの称賛の口笛と、ダリスとヤンの突然起こった爆発への驚きの声が聞こえ、マーナは褒めたたえ、レイクの横に居たジェイクの顔は驚き一色に染まっていた。
レイクは、350㍍先の移動物をピンポイントで狙撃したのである。
"隊長、あんたやるねぇ!!"
「あ、あぁ……たまたまだよ……」
"こちら、ブルーチーム!!到着が遅くなって済まない!!"
"こちらイエロー、レイク待たせたな!!"
次々と各部隊からの通信があり市民の周りをグルリと各部隊が包囲していた。
RPGを所持していたターゲットはサーランスの無慈悲な頭部バルカンの餌食となっていた。
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