微かに甘い雫を

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「明暗」 なにもなかった ただ白くて 仄かに暖かい そこに生まれた 緩やかに ただただ飲まれていく この暖かさは なんだろう いろいろなもの 見てきたけど 仄かな暖かさ ずっと見ていた 朗らかな 春の陽射しのようで 当たり前になった それなのに 気づけば なにもなかった ただ暗くて ひたすらに冷たい そこにぽつんと 一人きり ただただ飲まれていく さようなら 冷たい自分 -
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