壱ノ変

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 あたしは何だかんだ言ってもうきうきで服を脱いでいた。  温泉なんて久しぶり。  ましてやこの時代では初めて。  熱燗を浮かべてゆっくりやるのも悪くない。  と、おっさんのような想像をしながら、あたしは手拭いで前を隠しながら、脱衣所から露天風呂へ向った。  そこでいきなり出くわしたのは―――――――― 「よお、つばめ」  もろり晋作ッ!!  湯けむり以外にその姿を隠すものなどなく、細身なくせに鍛えられた肉体があらわに、てか堂々とこんにちは!!  もちろん下からもこんにちは!! 「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」  あたしは乙女とは思えない色気のない叫びをあげて、我が身を隠すためとっさに湯の中に飛び込んだ。
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