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「な、な、な、何やってんだ!!」
「何って温泉に入りに来たんだろ」
晋作は揺れるものを隠そうともせず、ゆっくりと湯の方に近付いて来る。
ちょっと待て。
そのもろりはいかんだろッ。
せめて褌を装着してくれッ。
「あ―――――ッ!! 晋作さん、抜け駆け!!」
伊藤がばたばたとやって来る。
その姿を見てあたしは再び卒倒しそうになる。
だから隠せぇぇぇ!!
もろり二体を目の前に、あたしが視線を逸らそうとしたその時、
「やあ、つばめ。早いね」
三体目のもろり出現んんん!!
湯けむりぶらり旅ならぬ湯けむりぷらり旅ィィィ?!
しかもこれは・・・・・・・・・
おもわずガン見して比べてしまうあたしに、桂はちょっと誇らしげ。
勝ち誇ってる。
すべてにおいて勝ち誇っているッ。
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