616人が本棚に入れています
本棚に追加
二体目を成敗し、残るは一体。
しかしこいつは手強そうだ。
いや、もろりのことじゃなくて、桂めんどくせぇ小五郎だから。
「これでゆっくり出来るね」
あたしがはっと気付くと、桂はいつの間にか間合いを詰めている。
しかもあたしの攻撃の届かない距離でゆったりとしている。
やるな。
さすが桂。
エロ馬鹿のようにストレートに来なければ、ムッツリのようにあわよくばを狙わない。
あくまで慎重に、しかし確実に狙って来やがる。
さすがというべきか。
「つばめも一杯どうだい」
いつの間にか桂の前には熱燗セットの乗ったお盆が浮かんでいる。
用意周到ォォォ!!
このまま酔わされてもろりの餌食膳用意されてるゥゥゥ?!
何で脱衣所に行かなかったんだ。
何であたしは脱衣所に逃げずに湯に飛び込んじまったんだ。
最初のコメントを投稿しよう!