日常 2

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「!」  女子更衣室、八月一日風悠愛はビックリしていました。 「どうしたんですか?」  風悠愛を心配して、椿が聞いてきました。 「やられたわ。みおりんめ」  風悠愛はそう呟くと、ビニール袋の中から水着を引っ張り出しました。  さぁ何がやられたのでしょうか? 「皆さん、こんにちは」  男全員が集まるところに、一人の女性が現れました。  長い黒髪に整った目鼻立ち、そして色白で清楚な立ち振舞い。  それは紛れもなく、大和撫子そのものです。 「あれ、ふーちゃんはまだかぁ」  女性はそう呟くと、 「皆さん。って皆さんって言うの二回目ですね。初めまして、雲林院実央璃です」  と自己紹介しました。 「もしかして、みおりんですか」  千里が聞きました。  実央璃という響きは、さっき風悠愛が言っていたのと似ているからです。
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