-新聞-

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―2011年2月19日(土)― 土曜日の朝、龍太郎は眠たそうに階段を下りた。 今日は待ちに待った俺の誕生日。 午前は家族が俺の誕生日パーティーを開いてくれるらしい。 そして午後はめちゃくちゃ怖いと言われているホラースポットに行くことになったのだった。 いつものように新聞を取りに行くのだが変わったことがおきた。 『新聞が2つある……。俺が生まれた日の新聞?』 そう、新聞が2つあったのだ…。 つい言葉に出てしまったが、なんとこの新聞は自分が生まれた日。 何故なのかはわからない。 お母さんに聞いてみることにした。 『お母さん、新聞が二つあるんだよね…。俺が生まれた日の新聞』 『え??……………』 『なんでか知ってる??』 『ポストに?……』 『うん……』 『友達の仕業じゃないの?』 『あっ、そうか…。そうだよなぁ。 しかしびっくりだなぁ…。俺が生まれた日の新聞なんてなかなか手に入らないだろうに。』 そう思いながら新聞に目を通した。
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