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千年の独奏歌
/日本
ひとり灰色の丘 乾いた枯れ草踏みしめて
思い巡らせる 空の彼方に
風に揺れる花びら 柔らかなあなたの微笑み
淡い記憶のかけら セピア色の向こうの幻
誰も知らない歌を奏でよう この身が融けて消えようとも
崩れかけた墓標に歌い続けよう あなたの残した歌を
この体は全て 浮かぶ島でしかないけど
この心はせめて 民に捧げていよう
沈む夕陽に向かう 色あせたギターを片手に
響くこだまに踊る 影法師
擦り切れた指先は 光を鈍く照り返して
口ずさむ旋律は 風に乗って空の向こうまで
かすかに軋む銀の歯車 響いてゆく鈍色の鼓動
闇色の瞳に映るこの空は どんなまやかしだろう
この月の下で もうめぐり逢うこともないけど
この空に向かって 歌い続けていよう
あなたと出逢ったすみれの丘も
幾千の夜に灰色の亡骸
この体は全て 浮かぶ島でしかないけど
この心はせめて 民に捧げていよう
この月の下で もうめぐり逢うこともないけど
この空に向かって 歌い続けていよう
日本は幾千の時を経て、今存在していますが、その存在はとてもあやふやで、いつ消えてもおかしくはないのではないか。
という私個人の考えです。
国も何時かは消えてなくなってしまうのでしょう。
『永遠』『永久』
こう言った言葉は本当に叶うのだろうか。
そんな思いを込めて書いてみました。
皆様がそういった思いをこの歌詞で、少しでも感じて下されば感無量にございます。
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