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子煩悩故……
第14代魔王
アスタロトス=S(ソルロ)=ニブルヘイム
年齢:12345
身長;170cm
体重:60kg
文字通り現在の魔界の王。
先代の魔王であり、父である粉砕皇と呼ばれたバルバトロス=S=ニブルヘイムとは違い、実に小柄(先代魔王の身長は3mであるため、比較する対象がおかしいのもまた事実であるが)で非力である。
しかし、母親であるエルフの血が色濃く顕現し、さらに、父方の祖父のドラゴンの能力(さいのう)が合わさることにより、歴代の魔王を遥かに凌駕する魔力を有し、それを活かすには余りある魔法魔導術の知識を持つ。
彼の者の精神が、些か魔王には向かない『繊細で優しい』ものでなかったならば、今頃この世界の全てが我々魔族のモノであっただろうということは、今さら触れる必要もないだろう。
アスタロトス王は家族以外にその素顔を一切見せず、また、肌はおろか体格すらも確認できないよう、常に全身を漆黒のマントで包んでいる。
王の長子であるアスモデス将軍によると、「まるで病弱な鰐のような姿」であるらしく、「鰐」という単語から恐らく何かしらドラゴンの要素があの衣の中に含まれているものと想像できる。
『第14魔界目録』666頁より抜粋
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