夜道

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「違う、欲しかった人」 「駄目だったの?」 「はじめからね」 上を見ると冷たく澄んだ空気の中で、星がよく見えた。 「じゃあね」 「メリークリスマス」 そう言って、彼女は俺の前を歩いて行った。 その姿が暗闇に溶けたのを確認してから、守口も歩きだす。 星の綺麗な夜だった。
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