神の領域

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「契約書…って前に見た時には何も…」 机に広げられたノートを覗くと、そこには書かれていなかった筈の文字が並んでいた。 「この契約書は行使者にしか読めぬよう封じられているのだ」 昨日は紗季がいたから読めなかった…そういう事か。 「これにサインするかどうか…それはお前の自由だ。さぁ、どうする?」 契約書を前に迷う。 人の域を超えた力。 それを俺は使う事が出来る。 「…一つ聞いていいか?」 「何だ?」 「この能力は…代償はあるのか?」
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