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携帯の目覚ましが鳴った。
ゆっくりと上体を起こし、小さく溜め息を漏らした。
『…少し考えさせてくれないか?』
『…そうか。まあ当然の反応だ』
仁は立ち上がり、黒い上着を整えた。
『決断が出来たら私を呼べ。結論は良く考えて出すことだ』
そのまま仁は家を出ていった。
机には黒く薄いノート。
契約書だけがそこに残されていた
そして朝。
いつも通りに準備をしていても、やはり頭には『リセット』がちらつく。
「…ダメだダメだ」
頬を叩き、気持ちを切り替える。
また1日が始まる。
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