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「これから皆さんにはゲームをしていただきます
参加者はここにいる54人」
「54人?
何でそんな中途半端な人数…」
「トランプの枚数だ」
俺の疑問に北條さんが答える
なるほど、確かにそうだ
「54人の皆さんにはそれぞれトランプの絵柄が割り振られます
…このように」
そう言い、Iが指を鳴らす
「なっなんだこれ!?」
目の前に一枚のトランプが浮いている
どうなってるんだ?
触れようと手を伸ばすがホログラムのように触れることは出来ない
「…スペードの3」
…これが俺のトランプってことか
「トランプの数字はランダムですが絵柄には意味があります
ダイヤが頭脳が優れているもの
クローバーが身体能力が優れているもの
ハートが超能力者
スペードが凡人
となっております
なお本人以外には自分の数字は見えません」
「なんや!
俺が凡人やと!」
隣で北條さんが叫んでいる
ってか、そこ怒るとこじゃないだろ
「そして、2枚ジョーカーが混ざっており
ジョーカーは1日に1人殺します」
ホールがざわめく
「ゲームから抜ける方法は1つ
自分と同じ数字の人を全員殺してください」
「なに!?」
俺は耳を疑った
女は人殺しをしろと言ったのだ
しかも、同じ数字ってことは3人殺さなくてはいけない
「そんなもん出来るはずがねぇだろ!」
誰かが叫んだ
「ならば、殺されるのをお待ちください」
イカれてる
何でそんなことが平然と言えるんだ…
「おおまかなルール説明は以上です」
「これのどこがばばぬきなんだ!」
また、誰が叫ぶ
「ばばぬきと言うのはゲームのイメージとしてJ様がつけた名前ですので深い意味はございません
他の詳しいルールはメールをお読みください」
メール?
俺はポケットの携帯を取り出し画面を見た
ー新着メール1件ー
「…これか」
バァン
メールを開こうとしたとき大きな音が響く
「…銃声や」
北條さんが小さくそう言う
俺は銃声のした方を見た
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