ー殺し合いー

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北條さんがロビンフットと呼んだ人物 そいつが顔をあげ 始めて顔を見ることが出来た 真っ白の肌のその顔は俺と同じくらいか年下の顔つきである 俺と眼が合うがすぐに反らし 持っていた鞄を漁りだした こちらなど気にもしていない様子 「誰ですかこの人?」 「凄腕の情報屋や」 「…情報屋? 本当にいるんですか?」 「まぁ、祐司とかにゃ関係無い職業だからな」 そういえば北條さん暴力団だったな 忘れてた ロビンフットは鞄からカメラを取り出し 俺らに向け写真を撮っている 「この人、大丈夫ですか北條さん?」 「まぁ待て、祐司 ここから動かないってことは交渉OKって事でええやろ」 ロビンフットはカメラをこれまた鞄から取り出したパソコンに繋ぎ何か調べ始めた 「あの人何してるんです?」 「さぁな、実は俺もこいつについては良く知らないんや」 「えっそうなんですか?」 「ああ、直接は会ったこと無いからな」 …そんなんで大丈夫なんだろうか 「情報屋はあまり使わないんですか?」 「いや、ロビンフットは特殊な情報屋なんや 情報屋兼武器屋ってとこか」 特殊なって… この人何者なんだ? 「ロビンフット単刀直入に言う 仲間になってくれんか?」 ロビンフットはキーボードを打つ手を止めてこちらを見る 「僕と交渉したいならその腰のものを外してよ」 始めて喋った! ってか腰のもの? 「…よう気づいたな」 北條さんは腰から何かを取り出し床に置く 「…これって」 床に置かれたのは小刀と拳銃だった 「護身用や気にすんな」 …気にすんなって言われても 「これで隠し事は無い んで、ロビンフット仲間になる条件はなんや?」 ロビンフットは意外な一言を口にした 「別に無いよ、無条件でOK」 「あっ?」 「僕はこの祐司って人に興味がある だからOK」 …俺に興味がある? ってか何で名前を知ってるんだ? 「なんや祐司連れてきて正解やったな そうと決まればさっそくチーム登録しようや」 「…待って あっちの女も仲間にしてくれる?」 …何かこの人いきなり喋るようになったな ロビンフットが指差した方向には1人座り込む女がいた
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