ー日常ー

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大学の講義をうけながらまたボーとしていた 「…つまんねぇな」 いつも通り一番後ろの席に座りあくびをする 講義をしてるのは有名な地理学の教授らしいけど、大学の講義の中で1番人気があるらしいけど地理になんか好きじゃないし そんな俺がこの講義を受けるのは二列前の席に座るあの娘がいるからだ 「やっぱ、可愛いよな」 南紀香(ミナミノリカ)髪はポニーテールでいかにも育ちが良さそうな感じ 俺の片思いの人だ あいさつをするくらいの仲だけど… 「おい、何エロい顔してんだよ」 「してねぇよ」 今、話しかけてきたのは福浦陣(フクウラジン)一応俺の1番の友達 「嘘つけ紀香ちゃん見てたやろ」 「見てねぇって」 「女の子目当てで講義受けるとかひとつ間違えばストーカーだぞ」 「うっさい、誰がストーカーだ!」 『そこ静かにしなさい』 教授が俺らを指差し睨む それと同時に教室中の生徒の視線が一気に集まる 「すいません」 ヤバッ恥ずっ 教授はもう一度こちらを睨みそれから講義を再開した 「てめえのせいで恥じかいたじゃねぇか!」 「ごめん、ごめん」 「俺は目立つのは嫌いなんだよ」 「うわ、ヘタレ発言」 「うるせぇ」 ピロリパラリピロピロリン ピロリパラリピロピロリン 「なんだ?」 いきなり教室の静寂を破る軽快なメロディーが鳴り出した 「誰か携帯鳴ってるな」 そう言い隣を見ると陣が笑いをこらえてる 「鳴ってんの祐司の携帯だから」 気づくと周りの視線が再び俺に集まっている そんなはずわ…携帯はちゃんとマナーモードにしたはず あわててポケットの携帯を探ると確かに鳴っていた 「すいません」 俺は急いで音を止め教授に頭を下げる 「次やったら出ていきなさい」 そう言い教授は講義に戻る クスクスと言う笑い声がどこかしらから聞こえる 隣の陣は声をこらえながら大笑いしてたが 「…ついてねぇ」 誰だよこんな時にメールしたのは ってか、俺の着メロってこんなんだっけか… 俺は携帯を取り出し受信ボックスを開いた
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