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「はははははははは
それで祐司は帰って来てからニヤついてるのか」
「ニヤついてねぇよ」
俺は紀香さんから携帯を受け取ったあと食堂で待っていた陣と合流していた
「ニヤついてるって
ってか、そのぐらいのことで喜ぶなんてどんだけ純情だよ」
「うっせぇよ」
確かに俺は喜んでいた
たぶん陣が思っている以上に…
「んじゃ、紀香ちゃんとの仲が前進したお祝いに今日の飯は祐司のおごりで」
そう言い、陣は俺にウインクをする
ってか男が男にウインクすんなよ…
「おごんねぇよボケ」
「ケチだな」
「うっせぇ
だが、晩飯ならおごってやる」
「おっマジで!
祐司がそんなこと言うなんて気持ち悪」
こいつ完全に俺をバカにしてるだろ
「なら、おごんねぇぞ」
「すいませんおごってください
できれば焼き肉がエエな」
そう言い、陣は手を合わせ俺にお願いする
俺は財布の残金を確認し答えた
「駅前の牛丼だ」
「あそこ一杯220円だろ
やっぱケチだな」
「うっせぇ」
「まぁ良しとするか
そうと決まればまずは午後の講義頑張らんとな」
「ああ、そうだな」
俺は陣とバカ話をしながら飯を食いおえ
午後の講義に向かった
この時には俺はすっかりあのメールのことは忘れていた
今思えばこの時ちゃんとメールについて考えとけばあんなことには巻き込まれなかったのかもしれない
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