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…助けてやるべきだろうか。 関わりたくないしうるさいけど、見て見ぬ振りをして遠くヘ行くのも気が引けて。 ベンチから少し離れたところでひとまず様子を窺う。 「ねーねー、一目惚れしちゃった。名前、何て言うの?」 「……。」 「この辺で働いてるの?」 「……。」 「ちょっとちょっと。 無視しなくても良くない?俺らとお話しようよー。」 「……うるさい。 キモい!迷惑!」 そういって女はチャラ男を突っぱねて、バッグを振り回し顔面攻撃。 わお。 突然、大きな声出して反撃したからチャラ男も、俺もびっくりした。 ちらりと視線をやると、見覚えのある顔。 ばっちり目が合ってしまった。
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