過去

6/9
前へ
/25ページ
次へ
『………』 「………」 私は沈黙が嫌いではないのだか、今日の沈黙は何か嫌な予感がした。 「かのん……ちょっと大事な話があるんだけど。」 先に口を開いたのは京太だった。 京太に言われた“大事な話”と言うキーワードに身体が跳ねた。 何故なら京太の顔を見ればわかるから。 いつものケロッとした顔ではなくいつになく真剣だったから……… 私は嫌だった。 この話を聞くのが……。 でも京太が今から話す話は気になった。 それにどこかで… 京太の事を信じている自分がいたから私は話を聞く決意をした。 『……うん。』 しばらくの沈黙の後京太は言った。 「………別れよ??」
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加