…1…

6/16
前へ
/103ページ
次へ
だけど彼はまた優しくアタシに話しかけてくれた 『迷子っぽかったから。違った?』 紫音『…!…あ…えっと……迷子……です…』 『何処行きたいの?教えてあげる』 彼は笑顔でアタシに話しかけると急に立ち上がった だから、アタシも焦っちゃって 『…あ…あの!…茜浜(アカネハマ)まで帰りたいんですが……』 茜浜って言うのは、この街では ちょっとしたデートスポットになっている浜辺(ビーチ)なんだ! アタシも海が大好きで海沿いに住みたかったから、茜浜の前に建ってるマンションを借りたの 彼はアタシの言葉を聞いてまたニコッと笑うと 『茜浜なら今から一緒に行く?俺も今から行く所だし』 紫音『……い…いいんですか…?』 『いいよ?それにこんな所一人で歩いてたら危ないし』
/103ページ

最初のコメントを投稿しよう!

672人が本棚に入れています
本棚に追加