672人が本棚に入れています
本棚に追加
だけど彼はまた優しくアタシに話しかけてくれた
『迷子っぽかったから。違った?』
紫音『…!…あ…えっと……迷子……です…』
『何処行きたいの?教えてあげる』
彼は笑顔でアタシに話しかけると急に立ち上がった
だから、アタシも焦っちゃって
『…あ…あの!…茜浜(アカネハマ)まで帰りたいんですが……』
茜浜って言うのは、この街では
ちょっとしたデートスポットになっている浜辺(ビーチ)なんだ!
アタシも海が大好きで海沿いに住みたかったから、茜浜の前に建ってるマンションを借りたの
彼はアタシの言葉を聞いてまたニコッと笑うと
『茜浜なら今から一緒に行く?俺も今から行く所だし』
紫音『……い…いいんですか…?』
『いいよ?それにこんな所一人で歩いてたら危ないし』
最初のコメントを投稿しよう!