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「ガチャッ」
「はぁ・・・マジであの空気の中を歩いてくるのは地獄だわ・・・」
「光を反射して身体を透明にしてくれるスーツがあればなぁ・・・いや、時間を止める能力があれば・・・」
「いやまて!瞬間的に移動できる携帯装置があればいいんだよ!」
「アニメだったら余裕で出来る事なのに・・・」
「まったく、リアル科学者達は何をのんびりやってんだか・・・」
・・・っと
パソコン1台と長テーブルとパイプイスだけの飾り気の無い部屋で
そのパイプイスに深々と座りながら理不尽な愚痴を吐き捨てる
そう…
この南校舎の一番奥にある「一般の人はお断り!」みたいな空気が漂っているこの角部屋を
「M・O・E研究サークル」と言い
何を隠そう・・・
いやっ別に隠している訳ではないがここのサークル長が俺なのだ
まぁサークル長と言っても他にメンバーはいないので俺一人だけなんだが…
他のヤツらみたいに「アニメサークル」や「マンガ研究部」に入ってワイワイやるよりは
むしろ一人だけのほうが自由にやれるので楽だし…
一人だからと言って特にそれが困ることなんて一度も無い…
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